高知で働く

大川村 栄養士

子どもの心と体を食でサポート!地産地消を実現する大川村の栄養士募集

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私と仕事

母にかわって家族の食事づくり


仕事で忙しい母親にかわって、小学生の頃から家族の食事作りをしてきた大平さん。高校生になる頃には栄養バランスを考えた食事を意識するようになったと言います。京都の大学に進学して妹とルームシェアしていた学生時代も、変わらず食事作りを続けてきました。食はいつも身近にあり、食べて喜ぶ人を思うと毎日の料理もまったく苦ではなかったそうです。

社員30人以上のごはんを作る兼業OL


卒業後は地元高松に戻り、母親が営んでいた食品関係の事業を手伝うことに。地場産物の食品加工などを手がける母親の会社は急成長期にあり、多忙を極めていたそう。大平さんは発注業務や事務のほか、住み込みで働く外国人スタッフ約30名の食事を作る仕事も任されるようになりました。事務所の簡易キッチンと自宅から持ってきたコンロを使って、毎日スタッフの食事作りに励みました。

マレーシアで目にした現実


「仕事がものすごく忙しかったので、一段落したタイミングで1年くらい自由に遊ぼう」と思った大平さんは、クアラルンプールの友人女性の家で1年ほど暮らすことに。友人の家族が経営していた化粧品会社で商品企画などの仕事を手伝いながら、都会的な暮らしを満喫したそう。そんな中、ふと、街を歩く人に肥満体型の人が多いことに気づく。友人に尋ねると「マレーシアでは栄養管理の概念が乏しく、特に貧困層で肥満や糖尿病患者が増えている。」という言葉が返ってきました。

「食」で健康を支えたい


大平さん自身も、マレーシアでの生活ではほとんど自炊をしなくなり、ほとんど外食。すると、みるみる体の不調が出はじめ、毎日なんとなく体がだるく、気力がわかない。今まで手作りの料理で健康な体ができていたのだと、改めて食の大切さを痛感し、帰国して栄養士の資格をとることを決意。食で健康をささえる仕事を志すようになりました。

大学に再入学、そして大川村との出会い


高松の実家から2年間短大に通い、管理栄養士の資格を取得。栄養士として就職先を探し、一度は高松の保育園に内定を貰ったものの、ある時ネットで見つけた「人口400人の村で栄養士を募集」しているという大川村の存在が何ヶ月も頭から離れなかった大平さん。卒業式が迫る3月、話だけでも聞いてみようと軽い気持ちで大川村を訪れると「人が足りなくて困っている、ぜひ来てほしい」と熱心に口説かれ、「自分をそこまで必要としてくれるなら」と、急遽村での就職を決めたそう。そして今、村の給食センターでの食事作りを通して、村の子どもたちの心とからだを支えています。